もはや伝説、いや、すでに神話とも言われている存在のラーメン屋「なんでんかんでん」(東京都杉並区高円寺南4丁目25-9)が2018年9月3日に高円寺で復活いたしました。
一時は環七沿いの本店だけでなく何店舗か支店も出し勢いがあった「なんでんかんでん」ですが、栄枯盛衰そのまんまに2012年11月6日をもって本店も閉店いたしました。最近は貧乏キャラで売っていた川原ひろし社長ですが、「タイ屋台居酒屋 ダオタイ」など8店舗を展開する株式会社DAOとタッグを組むことによって今回の復活となったようです。ということで早速伺ってみました。
川原ひろし社長とは?
「なんでんかんでん」は、まだ東京には馴染みのなかったとんこつラーメンを、替え玉というシステムで販売することで広めました。
それからは環七通り沿いに毎日のように行列を作り、1日に100万円を売り上げ、年商は5億円。大成功を遂げました。
そして投資バラエティ番組『マネーの虎』に準レギュラーで出演。その他にも様々なテレビやメディアで活躍し知名度が一気に上がり有名になりました。
その『マネーの虎』で大食いタレントの坂東亀太郎がラーメン屋を開店したいという回があり、板東亀太郎が「なんでんかんでん」のラーメンは不味いと言って川原社長がマジギレしていたので紹介しますね。
ちなみに『マネーの虎』で川原社長が投資すること自体そんなに数多くあることではなかったのですが、投資した案件も良い結果がなかったようでした。
その後はレベルの高いラーメン新店が続々開店したせいもあり「なんでんかんでん」は徐々に勢いがなくなりついには全店閉店することになります。しばらくして『しくじり先生』に出演した川原社長が「手が回らなくなって(儲けを出すために?)スープを4倍に薄めた」と言っていたので自業自得でしょうね。(ラーメン屋を辞めた後は催眠術師をやっているとの報告もありました)
以下は、川原ひろし社長によるプロフィールと「なんでんかんでん」の伝説になります。
【川原ひろし社長のプロフィール】
・1987年世田谷区環七沿いに博多豚骨ラーメン店「なんでんかんでん」開業
・当時まだ認知されていなかった豚骨ラーメンを流行らせた第一人者
・お店は大繁盛で連日3時間待ちの大行列!
・その後、全国に店舗を増やし「株式会社なんでんかんでんフーズ」を設立
・客単価が低いとされるラーメン業界で最高年商は約5億円
・日本中をラーメンブームへ巻き込んだ実績から、2009年には「東久邇宮文化褒賞」を受賞
・起業を目指す志願者が投資金を求めプレゼンする番組「マネーの虎」に出演
・カリスマ社長として人気を博した
・しかし、マネーの虎出演から15年、なんでんかんでんは全店舗閉店
・カリスマ社長と呼ばれていたのに全店舗を潰したしくじり社長
【なんでんかんでん9の伝説】
伝説【1】東京人が初めて食べた豚骨ラーメン
伝説【2】数百メートルに及ぶ大行列となんでんかんでん渋滞
伝説【3】110番が1日50回以上!日本初の交番所付きラーメン店
伝説【4】テレビ・マスコミ露出は業界ナンバーワン!
伝説【5】なんでんかんでんの成功をきっかけに、日本はラーメンブームへ
伝説【6】大行列でお待たせしているお客様へ向けたお待たせ劇場を開催! (間寛平さんやエスパー伊東さん、ポカスカジャンさんなど人気芸能人多数)
伝説【7】世界初の食べる広告プリントのり
伝説【8】いまは定番の「こな落とし」を命名
伝説【9】伝説のスターマイケルジャクソン VS なんでんかんでんラーメンのコラボどんぶり
早速「なんでんかんでん」に行ってきたのだが…(2018年9月5日)
「なんでんかんでん」復活の情報が入り早速開店時間の御膳11時の10分前に到着しましたが、店のシャッターに
台風の影響により仕入れの出来ない食材が出てしまいお昼の営業ができなくなってしまいました。
との貼紙がありました。まあ仕方ないと思いましたが、貼紙最後の「なんでんかんでん 高円寺総本店」にはちょっと笑いました。ちなみにこの日は午後から用事があるので夕方には行けませんでした。
性懲りもなく2日連続で「なんでんかんでん」に行ってみました。(2018年9月6日)
なんでんかんでんは本店に1度、歌舞伎町の神座前の店舗には2度行ったことがありますが、歌舞伎町店のラーメンはスープがかなり薄かった記憶があります。後になり川原社長が儲けるためにスープを4倍に薄めていたとテレビで言っていましたが、なるほどなと思いました。(笑)
11時到着で待ちが7名、もう1巡目が入ったのかと思いきや川原さんが店から出てきて「すいません、スープを温め直しているのでもうしばらくお待ちください」とのことでしたが、待っている間になぜか店内から川原社長の歌声がしてきました。実際はサンデージャポンの取材で開店時間が遅れたのだと後日わかりましたが、それなら正直に取材のため開店が30分遅れますと貼紙しておいてくれた方がずっとよかったのに。(~_~;)
結局入店できたのは11時25分、客席は半地下と半二階があるのですが、半二階はまだ取材が続いていて解放されたのは半地下の客席だけでした。
なんとか一巡目で入れて口頭にて麺固めで注文、10分足らずで着丼しました。具材は大きめのチャーシュー3枚、海苔は印字されたものも合わせて5枚、味玉1個にうずら3個、ネギ、あおさ、きくらげと予想以上に具沢山でした。
スープは粘度も高く濃厚ですが、旨味は少なく久しぶりに感じる豚臭さ、多分なんでんかんでんの全盛期の頃にかなり近いのではないかと思いますが女性にはキツいかも?麺は特に特徴のない普通の博多ラーメンのやつですね。
高円寺には美味しい豚骨ラーメンがあまりないのと話題性で暫くは客が来ると思うので頑張ってほしいです。
まとめ
川原社長は、「これからの時代、本当に繁盛するのは“徹底したおもてなし”」と考え、この6年で多くのサービス業を学んできたとのことでしたが、この2日間で感じたのはやっぱり客第一という意識は薄いなということでした。
ただ店員さんは元気で接客とかは非常に良かったし川原さん自体は嫌いなわけじゃないので頑張って繁盛させてほしいと思います。