家系ラーメン(いえけいラーメン)とは1974年以降に登場した神奈川県横浜市発祥の豚骨醤油ベースで太いストレート麺を特徴とするラーメンのラーメン店群のことで、ラーメン店「吉村家」を源流とするものです。
創業者の吉村実氏が創作したラーメンは、濃いめの醤油だれに鶏油を浮かべた豚骨醤油スープに、酒井製麺による平打ち(正確には縦切り)麺を合わせたもの。これに具材として、チャーシュー、ほうれん草、海苔3枚、薬味ねぎが乗っているのが特徴です。
当初は吉村家の流れを汲む弟子や孫弟子の店だけだったのですが、90年代後半あたりから、吉村家とは直接関係のない店が登場し、『家系ラーメン』を名乗るようになりました。00年を過ぎてからは吉村家とは一切関係のない資本系の企業がチェーン展開を始めました。資本系チェーン店の大きな特徴はセントラルキッチンで作られたスープで、各店舗に配送されているため店内でスープを作ることがないという部分でしょう。これにより一番手間がかかるスープ作りがなくなり、どの店舗でも味は一定し材料費も抑えられて店側としてはいいことだらけです。
ちなみに天下一品や一風堂、一蘭などもセントラルキッチンで作られたスープを各店舗で使用しているわけですが、これらは各ブランドがオリジナルのスープを作ったものですから納得できますよね。ただ家系ラーメンチェーン店に関しては吉村氏が考案したラーメンを真似て堂々と「横浜家系ラーメン」と名乗り、元祖に近い味のスープを各店舗で使用しているわけで若干違和感を感じざる負えません。
ということで店舗によるオリジナリティを感じることができない家系チェーン店ですが悪いことばかりでなく
・女性や子供連れでも入りやすい雰囲気
・スープがマイルドなので万人受けする
などの長所もあります。
ラーメンにあまり詳しくない方は吉村家の流れを汲む家系ラーメン店と資本系の家系ラーメン店との区別がつかないだろうと思いますので、チェーン展開している資本系店舗のあるあるを紹介したいと思います。
外観がとにかく派手
どのチェーン店も「横浜家系ラーメン」は堂々と謳っています。魂心家は「家系最強」がキャッチフレーズかな?壱角家は中が見えないように外ガラスにポスターを貼ってある場合が多いです。
店に入っても豚臭くない
店でスープ作りをしているわけではなくて、セントラルキッチンで作られたスープが届けられてそれを温めるだけなので当然豚臭くありませんよね。
券売機がタッチパネル式
吉村家直系の店ならチケットはプラスチック製が基本ですよね。
客席から厨房が見えない
カウンターで目の前が塀状になっていたり、チラシや品書きが貼られていて調理の様子が見えない店が多いです。
これは店内でスープを作っていないところや平ざるじゃなくててぼで湯切りをするところを客に見られたくないからだと思われます。
昼間は無料でライス食べ放題
吉村家の流れを汲む店でも有料でライスを注文すると昼間なら食べ放題という店はありますが、無料でライス食べ放題は資本系ならではです。なかには終日ライス食べ放題という店もあり食べ盛りの男子にはありがたいですね。
スープが黄色
家系は濃厚豚骨醤油スープで吉村家直系店のスープは濃い醤油(茶)色をしているのですが、なぜかセントラルキッチンで作られたスープは黄色ぽくなります。
ちなみに上が壱角家、下が吉村家の画像となりますがその違いが分かると思います。
なぜかうずらの卵が1個入り
吉村家直系でもトッピングでうずらというのはありますが、デフォでうずらがあるのはささやかながら嬉しくなりますね。
チャーシューが豚バラロール
吉村家の系列店でも豚バラロールのチャーシューを使う店が皆無ではないのですが、チェーン展開している家系ラーメンのチャーシューはほぼ豚バラロールになります。これはチャーシューもセントラルキッチンで作られたものを各店舗に配送しているからに他なりません。
ちなみに上が町田商店、下が吉村家のチャーシューメンとなりますが、吉村家のスモーキーなチャーシューは絶品です。
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